2009年07月23日
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「現場付近に集合せる内径2,100粍鋼管」の「初台2丁目説」に確証は無し・深町川は誤記の可能性あり

Written By: 川俣 晶連絡先

 「現場付近に集合せる内径2,100粍鋼管」写真はどこか・突如浮上した「初台2丁目説」に関してあの田原光泰さんからご教示いただきました。ついうでに図々しくも深町川についても質問しました。以下の要点をまとめます。

「初台2丁目説」について §

  • この位置がそうであるか確定する証拠はない
  • 地形等、本当にここで良いか疑問もある
  • 現地から離れていること、地面が現地より下がっていることなども資材置き場として適切であるか疑問がある
  • しかし、他に候補地もないのも確か
  • 結論としては、分からない

 つまり、分からないということです。まだまだ探索は続きます。

深町川について §

  • 深町という地名はもっと下流側にあり、この支流が深町川と呼ばれることは疑問である。ここでいう深町川は河骨川のことかもしれない
  • とはいえ、この地図に書かれた内容は必ずしもあてにならないので、誤記の可能性も大きいと考えられる

 この件は、この「初台川ないし宇田川・初台支流」または「河骨川」を深町川と呼称する資料の有無である程度目安が立てられそうな気がしますが、あの田原光泰さんが分からないという以上、なかなか資料は出てこないかもしれません。

感想 §

 明確ではないことが明らかになる、というのは実は重要なステップです。分からないことを分からないまま扱うのは知性の重要な資質の1つであり、分からないからこそ追求する価値があると見なすこともできます。

謝辞 §

 田原さんありがとう!

 分からない、という情報は、まだ僕らにはやれることがあるという前向きのメッセージでもあります。

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